閻浮提(えんぶだい、サンスクリット語: जम्बुद्वीप、Jambudvīpa)とは、古代インドの世界観における人間が住む大陸。

インドの伝統的な世界はメール山を中心とするが、その四方に大陸(島)があってその一つとする説と、メール山の周りに同心円状に大陸が並び、その中心にあたる大陸とする説がある。仏教では須弥山の周囲にある4つの大陸(四大洲)の1つ。

サンスクリットではジャンブドヴィーパといい、文字通りには「ジャンブ(ムラサキフトモモ)の島」を意味する。「ジャンブ」は「ジャンブー」と伸ばされることもある。閻浮提はその音訳である。

叙事詩とプラーナ

『マハーバーラタ』巻6によると、メール山の周辺には4つの島があり、そのひとつがジャンブドヴィーパである(他の3つはバドラーシュヴァ、ケートゥマーラ、ウッタラクル)。ジャンブドヴィーパはウサギに似た形をしている。東西方向に6つの山脈が走り、その一番南のものがヒマヴァット(ヒマラヤ山脈)である。山脈によって世界は南北7つのヴァルシャに別れ、その一番南のものがバーラタヴァルシャ(インド亜大陸)である。

プラーナ文献ではメール山の東西南北に4つの島があり、南の島をジャンブドヴィーパとするものと、メール山を中心として同心円状に7つの島があって、その一番内側がジャンブドヴィーパとするもの(たとえば『マールカンデーヤ・プラーナ』54)がある。

ジャンブドヴィーパのうちヒマラヤから南の部分、すなわちインド亜大陸をバーラタヴァルシャと呼ぶが、インドの文献では時にジャンブドヴィーパとバーラタヴァルシャを区別せずに使用することがある。

ジャイナ教

ジャイナ教では世界は下界・中界・上界の三界からなり、うち中界は円筒形をしている。中心にメール山があって、その周りを同心円状に15の島が取り巻いている。中央の島がジャンブドヴィーパである。ジャンブドヴィーパは東西に走る6つの山脈によって南北7つの黄帯(クシェートラ)に分けられ、その南端のものがバーラタ・クシェートラである。

仏教における閻浮提

四大洲のうち、南に位置する三角形の大陸をジャンブドヴィーパ(閻浮提)と呼ぶ。玄奘以降の新訳では贍部洲(せんぶしゅう)と訳される。また、南方にあることから、南閻浮提(なんえんぶだい)、南贍部洲(なんせんぶしゅう)ともされる。

大きな森があり、そこに閻浮(Jambu)樹と呼ばれる常緑の大きな木があることから閻浮提とよばれる。インドの地をモデルにしたもので、雪山(Himavat、せつせん)という山の頂にアナヴァタプタ(Anavatapta)という名前の池(阿耨達池: あのくだっち)があり、四方に大きな川が流れる。その後、現在人間が住む世界を指すようになった。

東にはヴィデーハという名前の大陸(Pūrvavidehadvīpa、弗婆提: ほつばだい、東勝身洲: とうしょうしんしゅう)、西にはゴーダーニーヤという名前の大陸(Aparagodānīyadvīpa、瞿陀尼: くだに、西牛貨洲: さいごけしゅう)、北方にはクルという名前の大陸(Uttarakurudvīpa、鬱単越: うったんおつ、北倶盧洲: ほっくるしゅう)がある。

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 三界
  • 孫悟空

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向·鹿ink 王沐 客製·善 字中字 《地藏菩薩本願經》 慈因積善 誓救眾生 手中金錫 振開地獄之門 掌上明珠 光攝大千世界 智慧音裡

【問題】閻浮提 雲端修行手記 哈啦板 巴哈姆特

《炎上統神博雅無量度人上品妙經》 如是我聞,南閻浮提眾生起心動念無不是業無不是罪,不識八苦自心放逸。 爾時,一電勝童子善掌桌機其技如神得名統神

【南艾】多聽有益(王晰 cover)『無 觀 這潮水翻湧 幻化夢境 止 日以繼夜誦經 南閻浮提』 YouTube