Z5型駆逐艦(1934A型駆逐艦:Zerstörer 1934A)はドイツ海軍の駆逐艦である。1937年から1938年にかけて12隻が就役している。
概要
ヴェルサイユ条約によって基準排水量800t以上の駆逐艦の建造・保有を禁止されたドイツは、1923年からメーヴェ型やヴォルフ型を制限枠ぎりぎりで建造していたのだが、1933年から計画された海軍増備計画で大型駆逐艦の建造を決定した。翌年から建造を開始し、始めにZ1型を建造したが、機関の振動などにより期待された性能を発揮できなかったため、新たに本型が建造されることになった。
基本的にはZ1型の設計を流用しているが、凌波性向上のために船首楼を若干高くしている。Z5~Z8の4隻はZ1型と同じ機関を搭載しているが、Z9以降の艦はより高温・高圧のボイラーに変更したため、最高速力と排水量が若干増加している。
全艦が第二次世界大戦で実戦参加し、7隻が失われ、大戦を生き残った5隻は連合国側に引き渡され、ソ連に引き渡されたZ15は1958年まで使用されている。また、大戦中盤まで残存していた艦にはレーダーの装備や対空兵装の強化などが行われている。
同型艦
関連項目
- ドイツ海軍艦艇一覧
外部リンク
- german-navy/de - Zerstörer 1934A




