シャンジー(Chanzy)はフランス海軍の装甲巡洋艦。アミラル・シャルネ級。艦名となっているシャンジーは普仏戦争に参加したフランスの将軍で、アルジェリア総督なども務めている。
艦歴
ジロンド社(Société de la Gironde)で建造。1890年1月起工。1894年1月24日進水。1895年7月20日就役。 8月16日に地中海艦隊に編入された。
Cretan Revoltの際、「シャンジー」は1897年2月に現地へ派遣されて国際部隊に加わった。
1900年2月20日、主蒸気管が破損して3名が負傷する事故が起きた。
1901年には2度レバント配備となった。
1906年、「シャンジー」は極東配備となる。11月15日にトゥーロンを出発し、1907年1月10日にサイゴンに到着した。
1907年5月20日、濃霧で時化ている中、上海から出航した直後に「シャンジー」は舟山群島のBallard島沖で座礁した。「ダントルカストー」、「ブリュイ」、「Alger」が救援に駆け付けたが、離礁作業を行うには海の状況が悪く、5月30日には艦後部が沈み始めたため、6月1日に乗員は退避した。「シャンジー」は6月12日に他の巡洋艦によって破壊された。
要目
- 排水量:4,756トン
- 長さ:全長110.00 m、垂線間長106.00 m
- 幅:水線幅13.98 m
- 吃水:6.06 m(艦尾)
- 機関:ベルヴィール式水管缶16基、水平3気筒3段膨張機関2基、2軸
- 速力:19ノット(設計)
- 装甲:装甲帯92 mm、甲板40/50 mm、司令塔92 mm、19 cmおよび14 cm砲の砲塔92 mm
- 兵装:M1887 45口径19cm砲2門(単装)、M1887 45口径14cm砲6門(単装)、M1891 50口径65mm砲4門(単装)、M1885 40口径47mm砲8門(単装)、37mm回転砲6門、450mm水上魚雷発射管4門、魚雷8本
脚注
参考文献
- 『フランス巡洋艦史』世界の艦船増刊第50集、海人社、1998年
- Jordan, John; Caresse, Philippe (2019). French Armoured Cruisers 1887–1932. Seaforth Publishing. ISBN 978-1-5267-4118-9
- Feron, Luc (2014). “The Armoured Cruisers of the Amiral Charner Class”. Warship 2014. Conway. pp. 8-28. ISBN 978-1-5911-4923-1




