ブテナフィン塩酸塩(butenafine hydrochloride)は、ベンジルアミン系抗真菌薬である。商品名メンタックスMentax)がある。アリルアミン系抗真菌薬のテルビナフィンの類縁体である。

性質、薬効

ブテナフィン塩酸塩は無臭の白色結晶で、メタノール、エタノールおよびクロロホルムによく溶け、水には僅かに溶ける。

アリルアミン系抗真菌薬のテルビナフィンと同様に、スクアレンエポキシダーゼを阻害することによりエルゴステロールの合成を阻害する。スクアレンエポキシダーゼは真菌の細胞膜に必要なステロールの合成に関与している酵素である。エルゴステロールの欠乏により細胞膜の浸透性が増大し、細胞含有物が漏出する。

M. furfur菌が原因の癜風、T. rubrum菌や T. tonsurans菌が原因の足白癬(水虫)・白癬(体部白癬)および頑癬(いんきん)の治療に使われる。ブテナフィンはテルビナフィン、ナフチフィン、クロトリマゾールおよびトルナフテートよりも優れた抗菌活性を有する。

1%クリームまたは液として使用される。

出典


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テルビナフィンの薬効薬理 マルホ 医療関係者向けサイト

ブテナフィン塩酸塩クリーム1%「トーワ」:10g|Family Pharmacy Global

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