浪花節だよ人生は」(なにわぶしだよじんせいは)は日本の演歌、ポピュラー歌謡のヒット曲である。作詞は藤田まさと、作曲は四方章人。小野由紀子が最初に歌い、のちに二代目木村友衛の歌唱によって人気を得る。その後は細川たかしなど多くの歌手によりカバーされた。

概説

最初は1976年に小野由紀子の歌唱によりシングルのB面曲として発表された。その後、歌詞が自分の人生に似ていると感じた木村友衛が藤田に直訴して1981年に歌いはじめると、徐々に人気を獲得するようになった。これを受けて歌手16人、レコード会社13社による競作としてレコードが制作され、1984年にその人気は最高潮に達した。同年大晦日の第26回日本レコード大賞では細川たかしが最優秀歌唱賞、木村が特別賞を受賞し、同日の第35回NHK紅白歌合戦では水前寺清子と細川による同曲対決が行われた。

小野盤の発売から10年で、各社競作で発売されたレコードの累計売上は140万枚(公称)に達した。多くのカバーが存在し、台湾をはじめとする中国語圏でも親しまれている。

1985年度の日本音楽著作権協会(JASRAC)発表による楽曲別の著作権使用料分配額(国内部門)では年間1位にランクインし、1986年JASRAC賞の国内部門を受賞した。内訳はレコード売上が8.4%、放送使用料が11.9%、社交場における演奏使用料が9.6%、カラオケテープの使用料が62.3%である。

2009年に加藤清史郎らがこの歌のタイトルにヒントを得た「かつおぶしだよ人生は」を歌った。「かつおぶしだよ人生は」は猫の視点で義理人情を浪花節風に歌った曲で、本曲とは歌詞やメロディは異なる。

競作歌手

  • 木村友衛
  • 細川たかし
  • 水前寺清子
  • 姿憲子
  • 都はるみ
  • こまどり姉妹
  • 祐子と弥生

台湾・香港・中国・マレーシアでのカバー

「浪花節人生」として

  • テレサ・テン

「望月想愛人」として(台湾語・福建語)

  • 洪栄宏
  • 李佩芬
  • 卓依婷
  • 林俊彥
  • 皓皓
  • 張雄
  • 吳淑敏 
  • 邱淑君
  • 高向鵬+方怡萍  
  • 荘学忠

「愛與情」として (広東語)

  • 郭炳堅

カバー

  • 二葉百合子
  • 藤圭子
  • 高田みづえ
  • 小林幸子
  • こまどり姉妹
  • 三笠優子
  • 坂本冬美
  • 1995年 - 真木ことみ(アルバム『演歌三昧』収録)
  • 1996年 - 天童よしみ(アルバム『天童節 昭和演歌名曲選 第十七集』収録)
  • 1996年 - テレサ・テン(アルバム『テレサ・テン(鄧麗君) 演花集』収録)
  • 2006年 - 北島三郎(アルバム『想い出の歌謡集 3』収録)
  • 2015年 - 花見桜こうき(アルバム『花見便り~俺の女唄名曲集~』収録)
  • 2016年 - 津吹みゆ(アルバム『望郷こころ歌 Vol.1 ~名曲カバー集~』収録)
  • 2016年 - 三山ひろし(アルバム『歌い継ぐ!昭和の流行歌 VII』収録)

脚注

関連項目

  • 1976年の音楽
  • 1984年の音楽

浪花節だよ人生は YouTube

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弾き語りで歌ってみた!

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